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劇団献身主宰の奥村徹也のブログ。愛想を振りまくtwitterと違い、1日平均アクセス数3の当ブログでは好きなこと、書きづらいことをたくさん書きます。右の猫がかわいい。
頑張れ俺
2010年12月10日 (金) | 編集 |
奥村です。

昨日、授業もないくせにずっと学館にいて後輩の内田と喋っていました。

でもあまりに何もすることがなくて「俺、このままじゃダメな気がする」という状態になりました。

ということで「今から原付で行けるところまで行ってみる」という小学生でも2秒で思いつきそうな企画を行いました。

僕は関東の地理が頭に入っていないので地図を内田に書いてもらい、とりあえず千葉の房総半島を目指すことにしました。

内田の地図は日本地図の関東部分を切り取ったものよりもアバウトだったのですが、「まあ行けるっしょ」と僕はあくまでポジティブに考えました。とりあえず千葉が右側にあることがわかりました。
話し合った結果「まず右に行って、そのあと下に行けば房総半島に着く」というバカな結論に達しました。なんだか行ける気がしてきました。


そして三時間後





僕は埼玉で凍えていました。


見たことも聞いたこともない、地名、通り、ホームセンター(ウィニングとかそういう)。コンビニの駐車場は異常に広く、ガソリンスタンドの店員はヤンキー、自転車は二人乗りがマストっしょ、というその田舎丸出しの雰囲気はわが故郷岐阜を彷彿とさせました。


一体、ここはどこなのだろう、どこだっていい気がした。何を目指していたのか、目指すものなどあったのか?
千葉の房総半島?

いや、


そもそも僕は本当に千葉を目指していたのか?(※ここからより一層自己陶酔した文章になります)


本当に千葉を目指す人なら「右行って下」などという仰天ナビで出発しないはずである。ヒートテックがあれば大丈夫っしょ、つって12月にスウェットで走りだしたりしないはずである。
つまり、どこでもよかったし、どうでもよかった。いろいろ全部めんどくせえ。単位とか演劇とか就活とか全部ドブに放り投げて走り出したいんだ!そんな中二の衝動に駆られただけなのだ。
そして往々にして中二はちょっと授業エスケープして満足する。僕もいろんなものからエスケープしてけっこうそれだけで満足していた。

だから正直どうでもよかった。
走り出した時点でもう僕の中で完結していて、「じゃあなんで埼玉まで来てしまったのだ?」と聞かれたら「とりあえず東京都は出ないと格好がつかないからやみくもに走っただけだ」と僕は答える。

埼玉で凍えていたらそれはちょっと面白い。


しかし、ああ


帰り道がわからない。


埼玉はたしか東京の上にあったから、じゃあ下に行けばいいのか?下ってどっちだ?下に行くってなんなんだ?

すでに日はとっぷりと暮れふいにビルのガラスに映った顔面蒼白の自分を見ていよいよまずいことになったなと感じた。


夜は寒すぎるから、いっそどこかに泊まりたかったけど金はなかった。いや、あるにはあったがそれは福田から借りた金で、むげに使うわけにはいかなかった。

自力で帰るしかない。

しかし、はっきり言ってここからは最短で帰らないと、死ぬ。本格的に寒くなってきた。もはや指の感覚、足の感覚、顔面の感覚、いろいろなくなっている。ここで内田の地図だけで帰ろうとすればそれはきっとすごく面白かったのだが、僕は死にたくなかったので交番に駆け込んだ。

「東京ってどっちですか?」
「は?」

唖然とする警察官。そりゃあそうだろう。スウェット姿の男に「東京ってどっちですか」と聞かれたらちょっと困ってしまう。不審者だ。恥ずかしかった。
もしくはスウェットで日本一周を志している人だと思ったに違いない。でももうどうでもよかった。

「東京に行きたいんです」
「あ、ああそれなら……」

警察の人はなぜか日暮里までの道のりを教えてくれた。意外と近かった。ぐるぐるしていただけで、東京からそんなに離れていなかったのだ。
しかも警察の人に話を合わせていたら「真冬に日本一周を志す高校生」ということになってしまった。

「頑張れよ。あと、あんまり親御さんに心配かけんな」そんな優しい言葉をもらい、僕は東京を目指した。


そして二時間後







僕は茨城にいた。





……というオチになったら面白いなあと思いながら普通に東京に着いた。ごめんなさい、でもひたすら寒かった。
家に帰ったら朦朧として、いつの間にか寝てしまった。

そしてさっき起きた。

もう二度とこんなことはしないようにしようと固く誓った。
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