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劇団献身主宰の奥村徹也のブログ。愛想を振りまくtwitterと違い、1日平均アクセス数3の当ブログでは好きなこと、書きづらいことをたくさん書きます。右の猫がかわいい。
コントこぼれ話と「THE ねこ」
2016年10月02日 (日) | 編集 |
奥村です。

劇団献身×CANDYROPE合同コント公演

「ロンドン発!! 新春 僕たちコント2016」

1か月前に終演していました。


昨年のコントが楽しすぎて、ならばもう一回やろうということで、社会人だったり就活生だったりyoutuberだったりするみんなにもう一回集まってもらいました。
最初はみんなのスケジュール的に「2017年1月にやろう」という話になっていてそれで準備を進めていたのですが、劇団献身で2月公演をやることになったので「ごめん、やっぱり8月で」と相成りました。

1月なら~ということで集まってくれたみんなは明らかに乗り気ではありませんでした。

演劇って1年に1回でも、けっこう多いのです。
全然まだ「久しぶりに集まろうぜ!」みたいな気分にはならないのです。

たしかに、劇団献身は2015年はずっと同じようなメンバーでやっていました。
でも、そこまで連続すると逆になんだかランナーズハイのような高揚に包まれます。
劇団としての目標もありますし、「楽しさ」とかどうでもよかったりします。

だけどコント公演は、この先に何が繋がっているというわけでもなく、目標もなく、
みんな芝居で食っていこうと思っているわけでもなく、
「ただ、楽しいから」以外のモチベーションがないわけですから、そうなると1年に1回でも多いです(企画自体は遅くとも半年前くらいから動き出すので、僕らにとっては半年くらいしか期間が空かないっていうのもあります)。

しかもコント公演「Vol.2」というのも気になるところでした。
前回のコント公演は、自分としては「まあ、楽しいのができたな」と思っているのですが、第2弾ってなんだかスベる気しかしませんでした。
同じパッケージでお送りするならば、実験的だったVol.1より確実に良いものを作らないといけません。目には見えないけど、明らかにハードルが上がります。

ただ楽しいことをやりたいだけなのに、ハードルに苦しめられたくありません。そんなの、たまらない。小学校4年のころ、夏休みの自由研究で「プロ野球データベース」を作ってうっかり何らかの賞をとってしまったがために、以降、夏休みが来るたびに「よりクオリティの高いデータベースを作らねば」となってしまい、最終的には2軍試合や各試合の風速なんてものまで調べるハメになってしまったあの頃の記憶がよみがえります。


それでも、やるしかない。少なくとも、僕はやりたいから。
となると

・新鮮さ
・Vol.1を超えていく

この2つの問題を、解決する必要がありました。

というわけで、今回のコントはvol.1とは少し変えてみました。

まずは、ギャラリースペースではなく劇場を押さえました。
ギャラリーではできなかったことが、劇場ではたくさんできます。照明や昇降幕などがわかりやすい。
そしてなにより「雰囲気」。
劇場には、そこで芝居が作られ続けた「歴史」があり、「得も言われぬ」空気があります。まずは、そこでvol.1と差をつけました。

出演者も増やしました。
こうすることで、コントの幅が広がりました。
vol.1のメンバーは一緒にいてもマンネリズム甚だしかったのですが、新たな刺客たちによって稽古場にも新鮮な空気、ハリが生まれました。

結局、「同じだけの楽しさ」を提供するためには、同じことをしていてもダメなのです。

「人生は下りのエスカレーターだ」と、中学時代の先生がよく言っていました。
「そのままでいたらどんどん落ちてしまう。前に進もうとすることで、ようやく同じ場所にいられる。上にいきたいなら、必死に走る必要がある」(いかにも自分で考えたようにその先生は言っていましたが、その後僕は図書館で全く同じ言い回しの文章を発見し、以降その先生を見下すことになりますが、それはまた別の話です)


ちょうど昨日、芥川賞をとった「コンビニ人間」を読みました。傑作でした。

主人公の古倉さんは同じコンビニで18年もの間、働き続けています。

あるシーンで、オープン当初から常連のお客さんに「この店は変わらないねえ」と言われるます。が、実際はそうではないのです。
18年前の商品は、このコンビニには1つもない。その日も、一人辞めていきました。人も、商品も、色々なことが変わり続けている。それでようやく「変わらない」という評価が得られるのです。


変わらないものを出すためには、変わり続けなければいけない。
「変わらず面白いね」と言ってもらうために、違うことをし続けなければいけない。


というわけで、全ステージアフターイベントも行いました。
見通しもまったく立たないままやりましたが、どうしても必要だったと、今は思います。


そして、一番変わったのは作り方です。

前のコント公演では、脚本は平山と一緒に書きましたが、演出はゴリゴリ僕が推し進めました。

今回は、そうではなく、「みんなで書いて、みんなで演出」しました。
何か言いたくなっても、なるべくガマンしました。

発表してなかったのですが、見に来てくれた人のために、以下、各コントを誰が書いたか。

・アンケート(筑前煮・奥村)
・教習所(広井)
・絵描き歌相談室(平山)
・初めての取引(奥村)
・町興し(奥村)
・収支が合わない(筑前煮)
・数字コロシアム(平山)
・方向性(奥村)
・失言担当大臣(筑前煮)


基本的に、書いた人が演出しました。
全体のバランスは取るよう考えましたが、あとは好き勝手やってもらいました。


観た人がどう思ったか、わかりませんが、僕は「新鮮に」そして「vol.1」を超えられた、と思っています。

楽しかったし、同じパッケージでお送りする大変さも学びました。

vol.3は未定ですし、やる確率はとても低いように思いますが、僕はまたチャンスがあればやりたいと思っています。

次は「最高のコントの作り方~二十億光年前の君がクシャミできるよう~」というタイトルで、謎の惑星に不時着してしまった主人公が、地球に帰るために、最高のコントを作っていく、そしてその過程で様々な困難に立ち向かっていく、という物語チックなコントにしたいです(もちろん変わります)。


というわけで、高田馬場駅から徒歩15分かけて来てくださった皆様ありがとうございました!


次は10月15日に「THE ねこ」をやります。
千葉県の美浜にて、コントをやります。過去コントのリバイバルと新作コントでお送りします。

http://www.mnr-mall.com/event/gekidankenshin.html


劇団献身の次回公演は2月です。
こちらは池袋のスタジオ空洞でやります。面白いものを作ります。

どちらもよろしくどうぞー。

というわけでまた。おやすみなさい。
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コメント
この記事へのコメント
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016/10/16(Sun) 00:56 |   |  #[ 編集]
Re: タイトルなし
ありがとうございます!!
いらしてくれて、感激しました!!

沢山学べました。次やるときはもう少しキャッチーなやつをやろうと思います。
今後ともよろしくお願いします!!!
2016/10/26(Wed) 13:59 | URL  | 奥村 #-[ 編集]
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